アシュタンガヨガはとてもシンプルで、どんなに身体が固くても、運動神経が鈍くても、誰でもその恩恵を受けることができるのが特徴です。
アシュタンガヨガには3つの重要な要素があります。
- ポーズ・・・という身体に働きかける要素
- 呼吸・・・という体内エネルギーや心に働きかける要素
- 視点・・・という集中力に働きかける要素
この3つの要素は、時と場合により調整することが可能です。
- ケガをしているときは、1のポーズの比重を軽くして、2の呼吸と3の視点をしっかりと行うことができます。
- 呼吸が浅い時は、1のポーズで縮こまった身体をゆるめることで、2の呼吸が楽になることでしょう。
- 悩み事などで気が散る時は、あえて意識的に3の視点にフォーカスすることで集中力が高まり、悩み事に対処しうる心身の強さが生まれるかもしれません。
ところが残念なことに、本や雑誌、YouTubeやインスタなどに露出する「アシュタンガヨガ」のイメージは、アクロバティックなポーズや、ダイナミックな動きといった、身体能力の高さを誇示する物が多く、私たち一般人にとっては「一部のスゴイ人達がやるハードルの高いヨガ」という先入観が刷り込まれてしまっています。
エイトヨガでお伝えしているアシュタンガヨガは、これら3つの要素をバランスよく行いますので、難しいポーズができる身体能力は必要ではありません。むしろ、ポーズのカタチや深さよりも、まずは呼吸、そして視点に重きをおいています。深い呼吸なくして、身体は自由に動きませんし、心がさまよったままでは、どんなポーズもその効用が半減してしまいます。
ポーズよりも、まず呼吸、そして視点・・・ この本質の部分がブレない限り、アシュタンガヨガの練習は、決してケガや不調の原因とはならず、私達の人生をより豊かにする手助けとなると思います。
さて、そんなアシュタンガヨガの練習をするにあたって、まず覚えていただきたいのが「決められたビンヤサ」です。
アシュタンガヨガは、武術の型のように、すべての動きと呼吸が決められています。たとえばトリコナーサナAは 下記のように5ビンヤサあります。そしてそれぞれのビンヤサでは呼吸と視点が決められています。
- 0 サマスティティヒの姿勢から
- 1 吸って 右足を開いて両手を左右に=大の字の状態
- 2 吐いて トリコナーサナ右側のポーズ x5呼吸
- 3 吸って 起き上がって大の字の状態に戻る
- 4 吐いて トリコナーサナ左側のポーズ x5呼吸
- 5 吸って 起き上がって大の字の状態に戻る
- 0 吐いて サマスティティヒの姿勢へ戻る
この「カウントと呼吸と視点」の流れをまず身体で覚えることが、アシュタンガヨガの練習の基礎です。
2&4のトリコナーサナというポーズの深さやカタチは、人それぞれ身体の状況が異なりますので、最初はあまりこだわりません。流れを覚えて、自然と動かせるようになってきたら、5呼吸するポーズでのアライメント等を整えていきます。
エイトヨガでは、個々のポーズの深さやカタチよりも、まず、決められた型であるビンヤサを重視してお伝えします。もちろん必要であれば、軽減法や微調整も入れて、心身に負担のない範囲内で行います。
どなたでも、どんなときでも、始めることができて、続けることができる、そんなアシュタンガヨガをお伝えしていきたいと思っています。
アシュタンガヨガのクラスは、マイソールクラス・レッドクラス・入門クラス・セルフプラクティスクラス等、さまざまな種類があります。どのクラスから始めようかな・・・と疑問に思われましたら、お気軽にお問い合わせください。
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それでは、ぜひどうぞ、始めてみてくださいアシュタンガ!そして、ぜひとも続けましょう!